経歴書の“中退” という文字を、初めて武器だと言われた
履歴書の学歴欄に「中途退学」と書くたびに、マイナスの印象を与えてしまうのではないかと身構えてしまう人は多いはずです。
「中退」という文字を、これまでずっと隠したい弱点として扱ってきた人も少なくないと思います。
面接のたびに、その理由をどう説明すれば印象が悪くならないか、頭を悩ませてきた経験もあるはずです。
弱みだと思い込んでいたものを、別の角度から見る機会は、なかなか訪れないものです。
実は私たちベルハウスの求人ページのタイトルには、「大学・専門・短大中退歓迎」という言葉を、隠すどころか前面に掲げています。
「経歴やブランクより『今のあなた』を見ます」という私たちの考え方は、中退という経歴そのものを評価の対象から外し、その後どう考え、どう行動してきたかに焦点を当てるものです。
実際に、中退や長いブランクを経て入社し、今では店舗の中心として活躍しているスタッフが、私たちの会社には多くいます。中退という経歴が、その後のキャリアの障害になっていない実例です。
面接では中退の経緯についても正直にお聞きしますが、それは「弱点を追及する」ためではなく、「今どう考えているか」を知るための入り口として私たちは位置づけています。
私たちは「事情を隠す必要はありません」とはっきり伝えるようにしています。中退という経歴を隠したり、取り繕った説明をしたりする必要はない、というのが私たちの前提です。
「今、どう考えているか」を私たちがお聞きするということは、裏を返せば、中退という経験から何を学び、次にどう活かそうとしているかを、自分の言葉で語ってもらう機会でもあります。
面接の場で、履歴書の中退という一文について尋ねられる瞬間を想像してみてください。それを弱点の告白としてではなく、「その経験から今の自分がどう考えるようになったか」を伝える機会として捉え直せたなら、同じ一文が全く違う意味を持ち始めるはずです。
中退という経歴を隠す対象から、語る材料に変えられるかどうかは、伝え方次第で変わってきます。
経歴そのものより、その経験からの学びを言葉にできるかどうかが、面接での実質的な評価につながります。
同じ経歴を持つ先輩が実際に活躍しているという事実は、大きな安心材料になるはずです。
「大学・専門・短大中退歓迎」と掲げる私たちにとって、中退という経歴は隠すべき弱点ではなく、その後どう考えてきたかを語ってもらうための入り口です。
中退という一文を、隠す対象から語る材料に変えてみてください。
同じ経歴を持つ先輩が活躍している事実を、心の支えにしてください。
経歴より、そこからの学びを言葉にする準備をしてほしいと思います。


