先輩が隣にいる、を制度にした会社があった
「困ったときは先輩に聞いてください」——よく聞く言葉ですが、それが本当に機能するかは別の話です。
忙しそうな先輩に、いつ話しかけていいか分からない。そんな経験がある人も多いはずです。
「聞いていいですか」の一言を切り出すタイミングが分からないまま、結局ひとりで抱え込んでしまう。アルバイトや部活動でも、似た経験をした人は少なくないと思います。
「先輩」という存在が実際どんな距離感なのかは、入社してみるまで分からない、という不安は多くの人が抱えています。
頼れる人がいるとわかっていても、実際に頼るという行動に移すまでには、思っている以上に勇気が要ります。
実は、私たちベルハウスでは「隣にいる」ことそのものを、制度として設計しています。
店舗配属後、先輩社員が新入社員一人ひとりに付くメンター制度があり、いきなり一人で接客を任せることはありません。1年目の1日の流れでも、最初の接客は「先輩と一緒に、隣で見学から」と具体的に定めています。
「隣にいてくれる人がいる」という状態は、偶然その場に忙しくない先輩がいたから生まれるものではなく、あらかじめ組まれたシフトと役割分担の結果として用意されている、という違いがあります。
私たちはメンター制度を、店舗配属という節目だけでなく、日々の業務の中でも継続して機能する仕組みとして位置づけています。困りごとが起きるたびに一から相談相手を探す必要はありません。
先輩が隣にいる体制は、店舗という数人単位の小さな組織だからこそ実現しやすい面もあります。大規模な組織では難しい距離の近さが、この働き方の前提になっています。
メンター制度についての説明は、求人ページと教育方針のページの両方でほぼ同じ内容にしており、一貫したメッセージとして発信し続けています。
教育方針のページに掲げている通り、ただ知識を詰め込むのではなく、一人ひとりに寄り添い、成長の実感を持ってもらうことを大切にしています。接客スキルだけでなく、社会人としての振る舞いや、店舗というチームの中での立ち位置についても、隣にいる先輩から自然と学べる環境を私たちは大切にしています。
メンター制度では、教育方針のページにある通り「先輩がマンツーマンで支える」体制を整えており、集団研修だけでなく、個別のフォローも私たちは大切にしています。
接客中に分からないことを聞かれ、一瞬詰まってしまう場面を想像してみてください。そのとき隣にいる先輩に目をやれば、代わりに答えてくれる、あるいはあとでフォローしてくれる。そういう距離感を、制度として設計しています。 半年が過ぎ、メンターだった先輩と対等に近い立場で話せるようになった自分を想像してみてください。隣にいてもらう側から、いずれ隣にいる側に回っていくことになります。
「聞いていいのかな」と迷う場面そのものが、そもそも起きにくい設計。隣にいることが偶然ではなく前提になっている、という違いです。
先輩という存在が「聞けば教えてくれる人」ではなく「聞かなくても隣にいる人」であること。その差は、働き始めてからの安心感に直結してきます。
隣にいる先輩の存在は、慣れてしまえば当たり前に感じられるようになりますが、その当たり前を支えている制度があることは覚えておいて損はありません。
頼れる人がいる環境そのものが、これから先の自分の成長速度にも関わってきます。
メンター制度という言葉の背景にある一貫したメッセージを、信じてみる価値はあるはずです。
習熟度に応じて少しずつ業務範囲を広げていくため、独り立ちのタイミングも急かされることはありません。
教育方針のページで、メンター制度を含めた育成の考え方全体を説明しています。
メンター制度・教育の考え方を見る先輩が隣にいることは偶然ではなく制度です。困ったときに頼っていいという前提を、入社前から持っておいてほしいと思います。
誰かが隣にいることを、当たり前だと思えるまでには、少し時間がかかるかもしれません。
隣にいる存在のありがたさは、慣れたころにようやく実感できるものかもしれません。
隣にいる誰かの存在を、大切にしてほしいと思います。


